糖尿病 診断基準

糖尿病を判断するための診断基準って?検査方法に関しても解説

予備軍も含めると、およそ2050万人(国民総人口の約16%)の人が悩まされていると言われている糖尿病。一度発症したら完治はせず、そのまま死の原因ともなり得る現代人にとって脅威の病気として知られています。この糖尿病には当然、診断基準が存在するのではどういったものなのでしょうか。検査方法と併せてご紹介していきます。

1、糖尿病診断のためにはどのような検査があるの?

 

糖尿病診断の基準となる数値は血糖値であることは多くの人が周知のことだと思いますが、その血糖値と大きく関係があるのが食事です。そのため、糖尿病診断の検査では、食事の影響で変動する血糖値測定のタイミングを3つに分けて行っていきます。まずは、それぞれの特徴と検査方法を確認していきましょう。

随時血糖検査

随時血糖値とは、簡単に説明すると食事の時間に関係なく測定した血糖値のことを言います。そしてこの場合は、食後からの時間を特に決めないで採決をし、血糖値を測っていきます。もしも正常値の場合であれば、140mg/dLを超えることはありませんが、随時血糖値が200mg/dL以上あれば「糖尿病型」と診断されることとなるでしょう。

早朝空腹時血糖検査

よく健康診断等で使われる検査方法ですので、経験したことがある人も多いかと思いますが、検査当日の朝食を抜いた空腹の状態で採決をし、血糖値を測る方法です。この場合の診断基準としては、早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。これと似たような形で、食事から2時間後に測る「食後2時間血糖値」が行われることもあります。

75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)

この名前からはどのような検査内容なのか想像するには難いですが、まず検査当日の朝までに10時間以上絶食した空腹の状態で血糖値を測ります。次に、75gのブドウ糖を水に溶かしたブドウ糖液、またはそれに相応するデンプン分解産物相当量を飲みます。その30分後、1時間後、2時間後とそれぞれ採決を行い、血糖値を測る方法です。

 

 

 

この検査は必ずしも糖尿病診断に必須の項目ではなく、その理由として明らかに高血糖の患者に対してこの検査を行うと、高血糖を引き起こすリスクがあるからです。数値の診断基準となるのは、75gOGTTで2時間値200mg/dL以上ある場合は「糖尿病型」と診断されることになります。

2、糖尿病の診断基準は?

 

先程、ご紹介した検査方法の中でも少し触れましたが、糖尿病の検査を行う際に、糖尿病なのかどうかを判断する、「診断基準」が日本糖尿病学会によって定められています。それぞれがどういったものなのか詳しく見ていきましょう。

糖尿病型

糖尿病の診断は決して数値だけで判断されるものではありませんが、上記でご紹介した検査を行った中で、一定以上の異常数値が表れた場合は、糖尿病型と診断され、別日に同じ糖尿病検査を行って、結果が変わらなければ糖尿病と診断されます。具体的には空腹時血糖値が126mg/dl以上または、随時血糖値が200mg/dL以上となっている場合です。

正常型

糖尿病の診断基準の中でも一番分かりやすいのが、この正常型なのではないでしょうか。その名前の通り、いくつかの糖尿病検査を行った中で、どれも異常数値が見当たらなければ、糖尿病の心配は今のところありません。具体的な数値は空腹時血糖値が110mg/dl未満または、ブドウ糖負荷試験血糖値が140mg/dl未満の場合です。

境界型

糖尿病の診断基準の中でも少し厄介なのが、この境界型です。これは糖尿病型や正常型のいずれにも当てはまらないものです。しかしながら、糖尿病型ではないから安心というわけでもありません。今は糖尿病ではありませんが、このままの生活を続けていると、糖尿病予備軍となっていたり、詳細な検査をすれば、糖尿病型と診断されるかもしれないという判断が下ります。

3、糖尿病の状態を判断するために行われる検査は?

 

もしも、糖尿病と診断されてしまった場合に、定期的に検査をすることとなりますが、その時の状態を知ることができます。この際に、行われる検査はどのような種類のものがあるのでしょうか。ひとつひとつに関して、具体的な検査方法を確認していきましょう。

尿糖検査

尿の中にブドウ糖があるかどうかを検査します。尿糖とは尿に排出されるブドウ糖のことです。もしも血糖値が正常の場合は尿糖は出ることはありません。しかしながら、血糖値が160~180mg/dL以上ある人は尿糖が排出されることとなります。しかしながら、この尿糖検査は体調の変化にも大きく影響を受けやすいので、注意が必要です。

血糖値の検査

先にもご紹介した3つの検査方法「随時血糖検査」「早朝空腹時血糖検査」「75gOGTT」を行っていきます。どうして検査方法がいくつもあるのかと疑問に感じる人もいるかもしれませんが、血糖値というのは生活のさまざまなことに影響を受けて上がったり、下がったりを繰り返しているからというのがひとつの理由として挙げられます。

グリコヘモグロビン検査

「HbA1c」と表記されることもありますが、これは血液中の赤血球に含まれるたんぱく質の一種です。体内に酸素を運ぶヘモグロビンにブドウ糖が結合したものです。この物質は1度結合をすると、約120日間はそのままの状態であることからも、過去1、2か月の血糖コントロールの状態を知ることが可能です。仮に血糖値が正常でもHbA1cの値が高いことも考えられます。

4、そもそも糖尿病の原因は?

 

最後に糖尿病と診断されやすい人の特徴をご紹介します。主な原因として考えられrているのは大きく分けて2つ存在します。以下に挙げる原因以外でも糖尿病と診断されることはありますが、特に気を付けなければならないのを念頭において、原因行動を探るとともに、自身の生活を見直す参考にしてください。

遺伝的要因

まず、日本人という人種自体、欧米人などと比較をするとインスリンの分泌量が少ないことからも、糖尿病になりやすい傾向にあります。この場合、特に遺伝的要因が大きく、家族や親類に糖尿病の人がいる場合、同じ体質を受け継いでいる可能性が十分に考えられます。だからと言って、必ず発症するわけではありませんし、生活習慣に気を付けることで防ぐことができますので、安心してください。

環境的要因

糖尿病の原因として最も考えられるのが、不適切な生活習慣によるものです。栄養バランスの偏った食事、食べ過ぎ、肥満、運動不足、睡眠不足、過度の飲酒、加齢によるものなど、要因はさまざまです。血糖値は特に食事と大きく関係してくることからも、現在は太っていなくても昔太っていたことがあるといった経歴を持つ人でも注意が必要です。

 

 

 

糖尿病は遺伝的要因が大きいと考えている人も少なくありませんが、現代人を象徴する生活習慣病のひとつでもある糖尿病は、生活習慣の少しの変化でも発症してしまうこともあり得ますので、これをきっかけに、生活リズムなどの改善を行うことをおすすめします。

5、まとめ

 

糖尿病の診断基準として「糖尿病型」「正常型」「境界型」と3つに分類されていることが分かりました。また、それらに分類するために、さまざまな血糖値検査が行われています。「正常型」や「境界型」と診断されたからと言って、安心している場合ではなく、生活習慣によって、発症することも考えられますので、改善を行っていきましょう。

 

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